リボルバー 原田マハ レビュー&あらすじ

今回は原田マハ先生のリボルバーを読んだのでご紹介します。

ゴッホのひまわりが表紙で思わず手に取ってしまいますよね!

ぜひ皆さんも読んでみてください!

※ネタバレはしないように努めていますが、自己判断でお願いします。

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基本情報 

幻冬舎から出版されている単行本

321ページからなる著者渾身の傑作ミステリ。

「ゴッホの自殺」アート史上最大の謎に迫る、、!

定価 1600円+税

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あらすじ

パリ大学で美術史の修士号を取得した高遠冴(たかとおさえ)は、小さなオークション会社CDC(キャビネ・ド・キュリオジテ)に勤務している。週一回のオークションで扱うのは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとっての「お宝」ばかり。


高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元にある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。
それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだというーー。

「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか?」
「――殺されたんじゃないのか? ……あのリボルバーで、撃ち抜かれて。」

(幻冬舎のサイトより)

感想

ある日、冴の働くオークション会社に一丁のリボルバーが持ち込まれた。

ゴッホに関係がある代物とのことだが、、

最初は、本当にゴッホに関係があるものなのか?とみんなが疑っているが、調査を進めるうちに謎が深まったり、解明されたり、話が進んでいく。

私は美術史に詳しくなく、正直初めは難しく読みにくく感じていましたが、読み進めていくたびにゴッホ、ゴーギャン、その周りの人たちの関係性が見えて来て知識がなくても楽しく読み進めることができました。
(ゴッホの耳事件は知っていましたが他は知識皆無でした)

章ごとに、別の人の視点でゴッホとゴーギャンの関係性が描かれているので、少しずつ辻褄が合ってきて、パズルのピースが埋まっていく感覚になります。

関係の遠い人から順にゴッホに近い人の視点にかわっていくので、はじめはあまりよく分かっていなくても、そういうことか!と楽しくなります。さすがミステリーですね。

知識もついて、かつ面白く読み進められるのではじめは難しく感じても、あきらめずに是非最後まで読んでみてほしいです。

また、話の流れが自然すぎて、史実に基づくフィクションとのことですが、どこまでが本当でどこからがフィクションかわからなくなります。

ゴッホが自殺に使ったとされるリボルバーは、実際に2019年6月19日、パリの競売会社オークション・アートによって競売にかけられ、16万ユーロ(約2千万円)で落札されたそうです。

結末はどうなるのか、、?本当にゴッホに関係のあるリボルバーなのか?

作者:原田マハ先生について

2005年「カフーを待ちわびて」で日本ラブストーリー大賞を受賞し、デビュー。


ほかにも、『楽園のカンヴァス』、『キネマの神様』、『総理の夫』、『暗幕のゲルニカ』、『たゆたえども沈まず』、など有名な本があります。

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